愛しのAromaticDays ~ by Mermaid moon ~

山形県西村山郡河北町にある癒しのスクールとサロンです。
2017年ひっそりとよもぎ蒸しもはじめました。
日々移ろいスクール情報を更新していきます。

植物油脂を化学する へびさん

こんばんは。
マーメイドムーンの高橋です。
先日、プライベートで40祭というイベントに参加してきました。
同じ町内出身のお友達、同じ高校のお友達、懐かしい顔に再会できて嬉しかったです。


山形の新しいお米のお酒の試飲なども。
雪若丸とは↓こんなお米だそうです。

出典:おいしい山形プラザさんのHPより

会場のお写真はプライバシー問題もありSNSダメなのでご容赦くださいね!!
都心にお住まいの方は、銀座一丁目においしい山形プラザ(山形のアンテナショップ)があるので足を運んでみてはいかがでしょうか?


さて、地元PRはここまでとして、
前回前々回のブログでかおりを化学する①②と説明しましたよ。
今回は、「へびさん」です。


ここでタイトルに注目
今回の記事は「かおりを化学する」ではなく「植物油脂を化学する」に代えました。
なぜかというと、精油は油脂ではないからなんですね!!
では、油脂は、アロマテラピーの世界では何に使うのかというと、
「精油を希釈(薄める)材料」として使います。
例えば、マッサージオイル、美容クリームやリップクリームやハンドクリームなどの材料、香油の材料、美容オイルの材料、などです。


では、見てみましょうね。
油脂の成分も沢山の種類があるんですけど、そのうちの一つステアリン酸(C18H36O2)。

魚の骨のようでもありますね。
次に、略式(魚の骨のように見える構造式と意味は全く同じなんですよ。)
ギザギザの山と谷に炭素が省略されていて、こんな風になります。

この構造式(略式)が『へび』と言われる所以です。
ガラガラ蛇みたいですよね??


それに対して精油は『馬』と『亀』


こんなふうにみると精油と植物油脂が別物なのがおわかりいただけたのではないでしょうか???
実は植物油脂については、手作り石けんの理論などでもお勉強するところです。
アロマテラピーと手作り石けんの共通点です。
アロマテラピーにおいては個人の肌タイプやお悩みに合わせて美容オイルなどのアロマクラフトを作る際にこういった情報を知っておいた方がいいですし、
石けんにおいても、オリジナルの石けんレシピを作る際に知っておいた方がいいところです。ちなみに石けんの主役は油脂です!


この炭素の数で油脂の性質が変わりますし、一本の線が部分的に二本の箇所があったりすると酸化のしやすさなどに影響が出てくるんですよ。
あとは、長さで固形か液体かなどもね!!
詳しくはお勉強してみてくださいね。


私のおすすめの本はこちら

マイ・キャリアオイル・バイブル
マイ・キャリアオイル・バイブル
牧歌舎

ナードアロマテラピー協会の初代会長で、現AEAJのアロマテラピープロフェッショナルでもある三上杏平先生の書籍です。


あとは、こちら。

アロマセラピーとマッサージのためのキャリアオイル事典
アロマセラピーとマッサージのためのキャリアオイル事典
東京堂出版

植物油脂に関しては結構古くからある本です。
私がインストラクターを受験した時のAEAJの参考書籍に指定されていた書籍の一つでした。


興味がある方は読んでみてくださいね。
今日も長々とありがとうございます。






かおりを化学する②かめさん

こんばんは。
ホームページをいじっておりましたら、またもや深夜を回ってしまいました。


さて、昨日は、かおりを化学する①うまさん ということで、精油の成分の中では一般的には一番多い「イソプレン骨格」をみました。
今日は引き続き、かめさん(亀)を見てみましょう。

出典Wikipedia 出典Wikipedia

今日は省略系ではないものをお借りしました。
ベンゼン環ともいいます。
炭素が環状(わっか状)に手をつないでますね。
しかも、二重結合です。
この状態の成分類が、
芳香族アルデヒド類、フェノール類が典型例。
香りも、作用も、刺激も強いものが多いんですよね。
ということで、禁忌や注意事項があるものってほぼこの構造の成分を持ってるんですよ。
芳香族アルデヒド類と言えば、ケイヒアルデヒドを含むシナモンカッシア。
フェノール類といえば、オイゲノールを含むクローブなんかが有名どころですかね。
あ!クローブは、一昨日のブログにもちょこっと載せてました。


ナードのアドバイザークラスでは、この辺の作用なども学びますね!
アドバイザーの皆さま覚えてますか?復習しましょうね!!



もちろん、この構造の成分をもってなくても、日常的に内服したり原液塗布はNGですよ。何もない限りは、基本は1%程度で、アルコールや植物油脂で薄めて使うのが大原則です。


ましてや今は環境問題が色々と・・・。
例えば、こんなのとか。
ローズウッドはただでさえ絶滅危惧されています!!
実はオーストラリアのティートゥリーも、森林火災でピンチだったりします。
少し前はインドのマイソール産のサンダルウッドもそうでした。
だから、アロマテラピーを実践するということは、自分や人間が良ければいいというエゴな考えではいけないんですね。
一滴一滴を大切に使うということが大事なのです。


今日も長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。




かおりを化学する① うまさん

こんばんは。
マーメイドムーンの高橋幸枝(さちえ)です。


昨日のブログで化学の話をほんの少ししました。
簡単に言うと
精油は油や脂じゃないよっていうお話しです。
で、顕微鏡を通してみるレベルの小さな小さな世界で、
精油を見ると、「馬」や「亀」がいるよっていいました。
じゃ、今日は馬を見てみましょう。


出典:Wikipedia

馬のこと、正式には、イソプレン骨格って言います。
炭素が5個、水素が8個。これは略図なんで、ちょっとわかりにくいですね。
このイソプレン骨格が馬の骨格に似ているので「馬」っていいます。
(この図は平面ですが、実際には立体なんだそうですよ。実際のもの電子顕微鏡で見てみたい。)
ちなみに、これが二つくっついて、モノテルペン炭化水素類。
三つくっついて、セスキテルペン炭化水素類
四つくっついて、ジテルペン   になります。


イソプレン骨格は単独では存在せず、必ずくっついて存在しています。
そして精油の大半がこの骨格を持っています。
植物の種類によって香りが違うというのは、
骨格のくっつき方が違ったり、くっついている個数が違ったり、
同じ成分を含んでいてもその構成比率が違ったりするからです。


モノテルペン炭化水素類の成分としては、かんきつ系に含まれるリモネン、や樹木系に含まれるα―ピネン、ペパーミントに含まれるイソメントンなど、聞き覚えのある方はおられるかもしれませんね。
ここには書ききれないくらい存在するんですよ。


  • AEAJのアロマテラピーインストラクター試験ではこの辺り必修です。
  • NARD JAPANのアロマ・アドバイザー試験では、化学式、構造式(略してないもの)も書けて当たり前。分子量の計算出来てあたり前ですね。分子量の意味も理解してますか?作用も覚えましたよね?覚えてますか?大丈夫ですか??


忘れちゃったなぁなんていうアドバイザーさん、テキストに戻って復習してくださいね。


ただいま、HP工事中につきリンクを控えます。
ご予約の方、aromalessonmermaid☆yahoo.co.jp (☆→@に)ご予約くださいませ。


今日もお読みいただきありがとうございます。
すっかり寒くなってまいりました。
風邪ひかないように、あったかくしておやすみなさい。