愛しのAromaticDays ~ by Mermaid moon ~

山形県西村山郡河北町にある癒しのスクールとサロンです。
2017年ひっそりとよもぎ蒸しもはじめました。
日々移ろいスクール情報を更新していきます。

精油の分析表はこういうことで大事だよ…という話②

おはようございます。
マーメイドムーンの高橋幸枝です。


今日も昨日に引き続き、
より健康に役立てる精油の使い方をする場合に精油の分析表がいかに大事か!ということについてお話しをしていきたいと思います。


昨日は、フランス式のいわゆるメディカルアロマが源流にあるナード・アロマテラピー協会の精油の品質を客観的に見極める条件である「分析表」について


①分析場所について、日本国内の公的な第三者機関で分析したもので(国内分析)、
②精油の分析内容と残留農薬がないことの確認がとれるその手元にある小瓶の分析表
が添付されていること(ロット管理)


も大事なことなんだよ。


ということについて書きました。


今日は、①国内分析 の重要性を詳しく書きますね。
今、和精油業界が徐々に脚光を浴びてきていますが、まだまだ、海外からの輸入品が多いのが現実です。


ここでちょっとイメージしてくださいね。


フランスの第三者分析機関Eで、ロットAの一部を持っていき分析をかけてもらい、オーガニックで、このような成分でできていて不自然なものは混入しておらず、Eでの検査指定農薬の残留もありませんでした。


さて、そのロットAは晴れてEの認証を得ます。
残りのロットAを小瓶に分けて、日本の取引先Cにむけて発送しますが、補充機械を操作する、または、精油の入った容器を機械にセットするのは人間かもしれません。


ここで一つのトラブルが考えられます。
①補充ミスです。
 成分的に眠れる精油として有名な、ラベンダー・アングスティフォリアを充填しているつもりが、禁忌や注意事項があるラベンダー・ストエカスを充填しているかもしれません。 


それから、発送後をみてみます。
(発送方法は、空輸もあれば船便もあるでしょう。)


輸送中揺れます。
もしかすると、熱や圧がかかるかもしれませんし、逆に冷えるような環境で運ばれるかもしれません。たまたまトラブルがあって、別の国に到着して、そこから日本に回ってくることになるかもしれません。
色んなことが考えられます。


代表的なのが
②変質


それから、
ちょっと時間をさかのぼってみましょう。
Eの検査を受けている段階です。
実は、③国によって、『検査する農薬の種類や数が異なる』のです。
だから、この場合、フランスでは検査する必要がなくて調べなかった農薬Fが日本での検査で検出されるということが考えられます。




だから、
高濃度使いも含めて想定される精油に関しては『国内分析』が重要なのです。


ですので、
ナード・アロマテラピー協会で使う精油については、「国内分析要件」が重要になってくるのです。


ちなみに、こちらのサイトは、健草医学舎のものですが、
実際に有った事例をあげています。
~輸入元の責任において再確認するのには意味があります~


さて、「メディカル」という用語を使ってアロマテラピーの活動をされてる方に質問です。
あなたのお手元にある精油は、「国内分析要件」満たしてますか?
そして、あなたの先生や上の方は、その精油の希釈濃度の上限を明確に、理由も含めて答えられますか?
より健康に根差したアロマテラピーの活用をしたいと思ったら、必ず基本的な知識が必要です。
それは、危険から身を守ることにも繋がります。


次回は、ロット管理について、分析表の読み方も含めてみてみましょう。


今日もお読みいただきありがとうございました。