愛しのAromaticDays ~ by Mermaid moon ~

山形県西村山郡河北町にある癒しのスクールとサロンです。
2017年ひっそりとよもぎ蒸しもはじめました。
日々移ろいスクール情報を更新していきます。

メディカルアロマと日本

こんばんは。
投稿が遅くなりました。

マーメイドムーンの高橋幸枝(さちえ)です。


今日は10月19日のブログの続きを書いていきます。
【おさらい】
・一般的に多種多様な企業CMによって作られた『アロマ』というイメージは、合成香料も含むものであるということ。
・アロマテ(セ)ラピーで使う『アロマ』は100%ピュアナチュラルに限られているということ。ただし、日本では雑貨扱いであるために、製造年月日や産地の違うピュアナチュラル同士を混ぜてもピュアナチュラルであるということ。
・AEAJのアロマ検定はアロマの使い方として消費者保護の想いも含まれた、最低限の常識レベルであること。


さて、本題に入ります。
メディカルアロマという言葉があります。
フランスの医師や薬剤師達が研究してきたアロマテラピーということになります。
ここで使う精油というのは、下記の①~⑩+メーカー以外の第三者機関による国内分析、全てを満たす精油になります。


①抽出部位がわかること
②抽出方法がわかること
③原料である植物の学名がわかること
④学名がわかること
⑤ロット番号管理されていること
⑥精油の採油日、使用期限
⑦その瓶の中身そのものの成分の表示
⑧屈折率
⑨施光度
⑩残留農薬検査
+国内分析(第三者機関によるもの)


その精油を入手するのは難しいことではありません。
健草医学舎、プラナロムと検索すれば沢山のショップで販売されています。
個人輸入で販売している方もおられますが、個人輸入の場合、その輸入した方がどこかの機関に依頼して分析をかけない限り、第三者機関国内分析要件は満たせません。


第三者機関の理由:輸入元と輸入先の二者間では、データの改ざんなどができてしまうので、第三者機関機関に依頼することで信頼性をあげています。
国内分析の理由:輸入した国内に入った段階で分析をかけることで、輸送中のトラブル(例えば、酸化や、製造メーカー出荷前の分析後の小瓶に分ける作業での充填ミスなど)を消費者の手に渡る前に事前に回避できるから。また、残留農薬については、諸外国と日本で調べる薬品名が異なり、製造メーカーの属する国の指定農薬検査では対象外でスルーした農薬が、日本の指定農薬検査にひっかかることもあるのだそうです。
ちなみに、健草医学舎で輸入したプラナロム製品については、国内分析を国が指定する機関に委ねているとのことです。
その分ちょっとお高いと感じる方がおられるのはそのためです。
ちなみに国が指定する機関は、以前は公開していたそうですが、以前そのことで他者からの問い合わせが殺到し迷惑をおかけしたということから今は非公開とのことでした。(ビジネスだと色々ありますよね・・・。)


さて、その実践ですが、フランスと同じくメディカルアロマを実践したいと思われる方がおられますが、今の日本においてはそれは不可能です。
なぜなら、フランスベルギーで責任をもって処方できるのは、日本でいうところの薬剤師レベルだからです。薬剤師になる過程、大学6年ですよ。それを、いきなり数万円で一日でメディカルアロマ・・・というのはどうなのだろうかと。。
いろんな解釈があり、その考え方でいうところのメディカルアロマの定義にもよるとは思いますが、いささか疑問もあります。
解剖学や作用経路など専門の知識もいります。


ましてや、日本では品質云々問わず、全て雑貨扱いですよね。
お薬の原料にはなっても、お薬になれないのにも理由があるわけですよね。


理由の一つには、成分が安定しないのが精油だから と言われています。
精油は、農作物と同じです。
日照りが続いて不作の年もあれば、豊作の年もあります。


アロマショップでよくあるお客様の声の一つとして、
「このメーカーのラベンダーが気に入ってなくなったから、先日同じものを買い求めたのに、香りが違うの」
というお問合せがあります。
これは自然だからこそなんですよね。
気象条件が異なれば、同じ土壌であっても、そこで育つ農作物の成分は異なる。ということなのです。
逆に全く同じ香りを求めるのであれば、香りの操作を求めるということと同じことです。
つまり、香りが違うということは、成分の構成比率などが完全一致ではないということを示すのです。



マーメイドムーンは、ナード・アロマテラピー協会の認定校です。
ナード・アロマテラピー協会も設立は既に20年を超えており安定した協会と言えます。
使う精油は健草医学舎を通したプラナロムと、農作物不作の際などに健草医学舎独自でみつけ分析を依頼した健草医学舎の精油、ナード・ジャパンの品質基準適合精油、そして健草医学舎の芳香蒸留水です。
ナード・ジャパンは、考え方の礎を、フランス・ベルギーのメディカルアロマとしています。ただし、前述したこと、そして、成分の作用など化学的なことに触れ学ぶ機会を持ちながら、ホリスティックな視野も含めて学びを深めています。
最初から、精油の化学をまなびます。
そして成分の作用も学びます。
個人の体質や体調も重視します。
だから、解剖生理学も学びますし、インストラクターになっても、認定校を開いても、インストラクターやセラピストの指導者になっても、学び続ける必要があります。

毎年10月に、プラナロム社の社長でもあり、College international of Aromatherapy Dominique Baudoux(旧NARD)校長のドミニック・ボドゥー氏を招いてベルギーの臨床に基づく本場のメディカルな情報に触れることができます。
ただし、やはりここは日本ですので、法令遵守に関することは必ず指導があります。
私たちの会員証の裏面には、法令順守するよう明記されてあります。
つまり、メディカルアロマに触れることができても、他人に対しての実践はできないのです。あくまでも自己責任での使用には変わりないのです
そのほかに、レベルアップセミナーでは、日本人の薬学博士兼大学教授経験者の先生方はじめその道のプロフェッショナルの先生方に直接教えていただく機会があります。主にアロマテラピーで関わるところ、免疫と炎症などが最近では多いですが、最新の情報や国内での貴重な研究報告などをいただけることは非常にありがたいと思います。
ちなみに、ナード・ジャパンの現会長は、東京薬科大名誉教授の指田豊先生です。
以前、新宿御苑にナードとは別の勉強グループのツアーでご一緒させていただきましたが、薬効植物だけでなく、幅広く植物に精通された素敵な先生です。


いずれにせよ、ナード・ジャパンは、「人体のことも・アロマのことも未だわからないことだらけだ」というところを体感できる協会だと思います。
だからこそ、学び続ける必要なあるのだと・・・。


アロマテラピーの業界は、色んな問題をはらんでいます。
ですが、将来的に、セラピストやインストラクターが少しでも今よりも認めてもらえる日がくるように、学ぶことを怠ってはいけないのだと思います。
国で一定の規制(資格としての)をかけて貰った方がすっきりするんだろうなと正直思ってしまうこともあります。
もし、そんな時が来ても、堂々としていられるように、これからも学んでいきたいと思います。


なんだか、私の意志表明になってしまいましたね💦
一歩踏み込んだアロマを学びたい方、ぜひ、一緒にナードのアロマテラピーを勉強してみませんか?



NARD JAPAN アロマ・アドバイザーコース of 山形アロマと石けん教室 マーメイドムーン